【5月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のDFヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)は19日、11個のタイトルを獲得したシティを退団し、ベルギー1部リーグのRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)で新たに選手兼任監督を務めることになったと発表した。

 2008年のシティ加入後、これまで360試合に出場したコンパニーは、プレミアリーグとフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)で4度ずつ優勝し、FAカップ(FA Cup 2018-19)とFAコミュニティーシールド(FA Community Shield)をそれぞれ2度制した。

 シティは18日、ワトフォード(Watford FC)とのFAカップ決勝に6-0で勝利。キャプテンとしてトロフィーを掲げた33歳のコンパニーは、国内3冠を決める白星でシティでのラストゲームを飾った。

 コンパニーは「チームを離れるときが来た。素晴らしいシーズンが終わり、退団することになった」とコメントした。「感謝しかない。私にとって特別なクラブでのスペシャルな旅を支えてくれたすべての人に感謝する」

 アンデルレヒトでプロデビューを飾り、その後ドイツ・ブンデスリーガ1部(当時)のハンブルガーSV(Hamburger SV)に移籍したコンパニーは、指導者になるためのチャンスを楽しむと認めた。

 コンパニーはフェイスブック(Facebook)に「過去に感謝する道を選んだが、私はいまだに野心的で、未来に向けて進んでいる。これからの3年間は、アンデルレヒトで選手兼監督を務める」と記した。

「皆さんを驚かせてしまうかもしれない。これまでの中で最も情熱に満ち、一番理性的な決断だ」

 今季のホーム最終戦となった6日のレスター・シティ(Leicester City)戦、劇的なロングシュートを決めたコンパニーは涙を流していた。結局この得点が決勝ゴールとなり、勝利を収めたシティはリーグ連覇に王手をかけた。

 コンパニーは当時、自身が感情的な反応を見せた要因は、退団する可能性があったからかもしれないと示唆していた。

 しかしコンパニーは、シーズンが終了するまでしっかりと待ち、最終的にシティでの輝かしい時代に終止符を打つことを認めた。

「すべてのシティサポーターが、良い時だけでなく悪い時も私をサポートしてくれたことは絶対に忘れない。困難な状況でも皆さんは常に私を後押しし、決して諦めないよう奮い立たせてくれた」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS