【5月21日 Xinhua News】中国上海市文化・観光局はこのほど、「市内の観光宿泊業者が客室内使い捨てアメニティー用品の自発的提供を取りやめることに関する実施意見」を発表した。7月1日から市内のホテルでは使い捨てアメニティー用品6種類の自発的な提供を取りやめる。これにより、観光宿泊業者によるアメニティー用品の使用を制限、削減し、環境に優しい消費行動を呼び掛ける。

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 自発的な提供を取りやめるアメニティー用品は、客室内にある日常生活で繰り返し使用するもので、消費者が旅行に携帯しやすいものを指し、歯ブラシやくし、ボディータオル、かみそり、爪やすり、靴磨き用の布が含まれる。

 「意見」では、観光宿泊業者によるアメニティー用品の使用を制限、削減し、環境に優しい消費行動を呼び掛け、再利用可能なものを普及させるとしている。客室内に環境保護に関する案内を掲示し、ホテルが提供するアメニティー用品の使用を控えるよう消費者に促し、洗浄や消毒、繰り返し使用が可能なアメニティーを客室に置くことを提唱している。観光宿泊業者は資源の節約や消費削減が求められ、環境に優しい消費行動を促し、きめ細かい管理を行い、絶えずサービスの質を向上させることが求められる。

 市内のホテル、静安崑崙大酒店(ザ・クンルンジンアン)のゲルト・クナウスト総支配人は、上海市が推進するこの取り組みは中国の最先端を行くものだと指摘。「ホテル業界は都市の玄関として、ごみの分別や減量のPRや説明をしっかりと行い、さまざまな国や都市からのお客様がこの環境保護活動に参加するよう促さなければならない」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News