【5月18日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第2戦、第101回全米プロゴルフ選手権(2019 PGA Championship)は17日、ニューヨーク州ロングアイランド(Long Island)のベスページステートパーク・ブラックコース(Bethpage State Park Black Course)で2日目が行われ、前回覇者のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が通算12アンダーの「128」で首位を維持する一方で、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は予選落ちとなった。

 自身4度目のメジャータイトル獲得を目指しているケプカは、この日5アンダー「65」のスコアを残し、近代メジャー大会の36ホール終了時では最大となる7打差のリードを奪った。これまで同大会の前半における最大差は、1994年大会にジンバブエのニック・プライス(Nick Price)が記録した5打差となっている。

 また、これまでのメジャー大会で樹立された前半の最少スコアは「130」となっており、昨年大会のゲーリー・ウッドランド(Gary Woodland、米国)を含めて過去5回記録されていた。

 初日にコースレコードの「63」を記録したケプカはこの日、序盤の4ホールで3バーディー、終盤の6ホールで4バーディーを奪うなど、メジャーでは類を見ない圧倒的なスタートを切ったが、痛恨の2ボギーをたたいてさらに差を広げることはできなかった。

 世界ランク3位のケプカが今大会でワナメイカー・トロフィー(Wanamaker Trophy)と賞金198万ドル(約2億1800万円)を獲得すれば、2006年と2007年大会を制したウッズ以来の大会連覇となる。

 さらに、全米オープン選手権(US Open Championship)と全米プロゴルフ選手権で連覇を成し遂げる史上初の選手になり、二つのメジャー大会における同時期の連覇達成も史上初の快挙となる。

 一方、先月の第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)でメジャーでは自身11年ぶりにして通算15回目のタイトル獲得を果たしたウッズは、それ以来初めて臨んだ大会で不振にあえいだ。

 この日「73」をたたいて通算5オーバーの「145」に終わり、カットラインに1打届かなかったウッズは、「まったくだめだった」「細かいミスが多かった」と振り返った。

 2位タイには、今大会で生涯グランドスラム達成を目指している米国のジョーダン・スピース(Jordan Spieth)と、オーストラリアのアダム・スコット(Adam Scott)が通算5アンダーで並んでいる。

 今季はトップ20フィニッシュが一度もなく、2017年の第146回全英オープン(The 146th Open Championship)以来優勝から遠ざかっているスピースは、この日「66」をマーク。スコットはパー3の17番でボギーをたたいたのがひびき、この日は「64」に終わってコースレコードに並ぶことはできなかった。

 通算4アンダーの4位タイグループには、イングランド勢として1919年のジム・バーンズ(Jim Barnes)氏以来の大会制覇を目指すマット・ウォレス(Matt Wallace)を筆頭に、ケリー・クラフト(Kelly Kraft)、ルーク・リスト(Luke List)、ダニエル・バーガー(Daniel Berger)、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)の米国勢が並んだ。

 メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、通算3オーバーの「143」でカットラインを1打上回り、予選を通過した上位82人に入った。

 日本勢は松山英樹(Hideki Matsuyama)が通算2アンダーの10位タイで決勝ラウンド進出。今平周吾(Shugo Imahira)は通算7オーバー、小平智(Satoshi Kodaira)は通算9オーバーで予選落ちとなった。(c)AFP/Jim SLATER