【5月17日 AFP】キューバで1年前に国営キューバ航空(Cubana de Aviacion)の旅客機が墜落し、112人が死亡した事故で、政府の事故調査委員会は16日、操縦士が機体の重量バランス計算を誤ったことが墜落原因だったとの結論を明らかにした。

 2018年5月にキューバ航空のボーイング(Boeing)737ー200型機機が首都ハバナのホセ・マルティ(Jose Marti)空港を離陸した直後に墜落し、炎上した事故では、乗客乗員112人が死亡。生存者は乗客1人のみで、治療は長期に及び、現在回復の途にあるという。

 調査委員会によると、キューバの民間航空研究機関がまとめた報告書は、操縦士が機体の重量バランス計算でミスを犯し、誤った計算結果に基づいて行動したことが最も可能性の高い墜落原因だと結論付けた。このために事故機は離陸後にコントロールを失って墜落したとみられる。

 墜落事故から2か月後、事故機をキューバ航空にリースしていたメキシコ企業グローバルエア(Global Air)は、離陸の際に操縦士が機首の角度を上げ過ぎていたことが分かったとした国際専門家チームの調査結果を発表している。

 ブラックボックスの解析など墜落機に関する一連の調査は、キューバの運輸安全委員会、米ボーイング、メキシコ航空当局が合同で行った。(c)AFP