【5月17日 AFP】アフリカ・南スーダンから、多数の難民が隣国のコンゴ民主共和国に流入している。南スーダンとウガンダの国境付近で戦闘が起き、逃げ出した人々がコンゴ北東部イトゥリ(Ituri)州の町アル(Aru)に避難しているのだ。

 南スーダンでは2013年末から続いた内戦の終結へ向け、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領と、対立するリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領が、昨年9月に和平協定を締結した。だが、両者は今月、統一政府の発足期限を半年延期すると発表。和平の先行きが危ぶまれている。

 こうした中、和平協定を拒否する反政府武装勢力「国民救済戦線(NSF)」と、政府軍との戦闘が長期化している。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のコンゴ駐在報道官は、「難民の中には夫を亡くした女性と、保護者を伴わない子どもが多数いる」と述べた。

 コンゴに流入した南スーダン難民は、関係当局によれば今月だけで554人に上っている。UNHCRによるとコンゴには既に、イトゥリ州と隣接する高ウエレ(Haut Uele)州に合わせて10万人近い難民が滞在しているという。(c)AFP