【5月17日 AFP】(写真追加)フランス・パリのルーブル美術館(Louvre Museum)を象徴するガラスの「ピラミッド」を設計したことで知られる中国系米国人他建築家イオ・ミン・ペイ(I. M. Pei)氏が、米ニューヨークで死去した。102歳。同氏の息子の建築事務所が16日、明らかにした。

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 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は息子の話として、ペイ氏は16日朝までに亡くなったと伝えている。

 鋭い直線とシンプルな構造で近代建築史上に独特の作風を築いたペイ氏は、1917年中国生まれ。建築を学ぶため17歳で渡米し、1940年にマサチューセッツ工科大学(MIT)で建築学の学士号を取得した後、ハーバード大学デザイン大学院(Harvard Graduate School of Design)に学び、1946年に建築学の修士号を得た。1954年に米市民権を取得した。

 代表的な作品には、米首都ワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アート(National Gallery of Art)東館や、ボストンのジョン・F・ケネディ大統領図書館(John F. Kennedy Library)、クリーブランド(Cleveland)のロックの殿堂博物館(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)、香港の中国銀行タワー(Bank of China Tower)、カタールの首都ドーハのイスラム美術館(Museum of Islamic Art)、滋賀県のMIHO MUSEUM(ミホ・ミュージアム)などがある。(c)AFP/Maggy Donaldson, with Michael Langan in Washington