【5月17日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)は16日、男子シングルスの試合が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)はフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に敗れた。悪天候により順延となった2回戦での敗退にティエムは、前日に選手たちを1日中待たせたとして大会主催者を厳しく批判した。

 26日に開幕する全仏オープン(French Open 2019)に向けた最後の前哨戦で1回戦を免除されていた世界ランキング4位のティエムは、ベルダスコに6-4、4-6、5-7で敗れた。

 ティエムは「この大会における僕ら選手の扱われ方がひどく気に入らない。個人的には、きのう(15日)の対応は受け入れられないものだった」とコメントした。「主催者は1球もプレーできないことが分かっていたにもかかわらず、僕らはここで午後7時30分まで待たされた」

 ティエムはまた、会場近くのスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で行われたサッカーイタリア杯(Italian Cup 2018-19)決勝のキックオフ前、ファン同士の衝突に巻き込まれたと話した。

「どれくらい前から分かっていたか自分は知らないけれど、昨夜サッカーの試合が行われることも主催者は把握していた」

「会場からホテルに戻るのに約1時間半かかった」「一日中雨が降ることを全員が知っていれば、選手は交通渋滞がなく、路上でけんかする人がいない午後2時か3時に会場を離れられた」

「雨が降っても問題ないし、1日に2、3試合を行うことも平気だ」「こうしたことは時折ある。しかし、主催者はもう少し選手に協力すべきだ」

■「受け入れられない」

 25歳のティエムは「実を言うと、夕食を取っていて治療さえ受けられなかった。そうしなければ、十分な睡眠時間を取れなかったからね。そうしたら、僕の試合はきょうの午前10時に入れられた。受け入れられるものではない」と続けた。

「自分のことだけを言ってるんじゃない。デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の試合も同じ日に行われたんだ!」と、15日から試合が延期された一戦について言及した。

「もちろん、それがきょう負けた理由の一つだ」

 一方、ティエムを下したベルダスコは同日の午後に行われた3回戦でも第11シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)を7-5、3-6、6-3で下し、8強入りを果たした。(c)AFP/Emmeline MOORE