【5月17日 AFP】国営イラン通信(IRNA)によると、イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は17日、中国を訪問する。この訪問は、米国とイランの緊張が高まる中で行われるもの。

 同通信は、イランの核開発をめぐり同国と米中など6か国が2015年に締結した合意に言及。ザリフ氏の訪中は、昨年米国が一方的に離脱した核合意について協議する機会になると伝えた。

 中国は英国、フランス、ドイツ、ロシアと共に合意にとどまっているほか、イラン産原油の主要な輸入国でもある。

 ザリフ氏はここ1週間で、トルクメニスタン、インド、日本を訪問。同氏は東京で、現在の緊張の高まりは「受け入れ難い」とし、米国を非難。イラン政府は米政府の核合意離脱にもかかわらず、「最大限の自制」を見せていると述べた。

 また、ザリフ氏は先週、核合意にとどまっている5か国のうちロシアと中国のみがイランを支持し、同国の合意順守に協力していると主張。残る3か国はイラン政府を失望させたと非難した。(c)AFP