【5月16日 AFP】(更新)米現代美術家ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)氏の彫刻作品が15日、米ニューヨークの競売大手クリスティーズ(Christie's)でオークションに掛けられ、存命の芸術家の作品としては史上最高額となる9110万ドル(約100億円)で落札された。

 落札価格の最高記録を更新したのは、1986年に制作されたスチール彫刻「ラビット(Rabbit)」。ウサギのバルーンアートをモチーフにした高さ104センチの作品で、米出版界の重鎮、故S・I・ニューハウス(S.I. Newhouse)氏のコレクションから出品された。

 この価格帯の美術品競売には珍しく、落札者は会場で入札に参加していたという。

 これまでの最高落札価格は、昨年11月にクリスティーズの競売で落札された英現代美術家デービッド・ホックニー(David Hockney)氏の油彩画「芸術家の肖像画―プールと2人の人物―(Portrait of an Artist (Pool with Two Figures))」の約9030万ドル(約99億円)だった。

 その前には、2013年に5840万ドル(約64億円)で落札されたクーンズ氏の作品「バルーン・ドッグ(オレンジ)(Balloon Dog (Orange))」が最高記録を5年間保持していた。(c)AFP