【5月16日 AFP】米国の出生数は2018年も減少を続け、過去32年で最低を記録したことが、15日に米疾病対策センター(CDC)が発表した統計で明らかになった。

【関連記事】セックス大不況? 1年間に「性行為なし」の米国人が過去最高 調査

 米国の出生数は、世界金融危機前の2007年に最後のピークを迎えて以降の11年中、10年で減少している。

 CDCによると、2018年の出生数は前年比2%減の378万8235人。1986年に次ぐ低水準となった。

  1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数を示す合計特殊出生率も、2018年は前年比2%減の約1.7となり、過去最低を記録した。

 母親の年齢別にみた出生率は、35歳未満のほぼ全ての年齢階級で減少した一方、30代後半と40代前半では増加した。

 米シンクタンク、ブルッキングス研究所(Brookings Institution)の人口統計学者ウィリアム・フライ(William Frey)氏は、30代後半と40代前半の出産増の一因として、「世界金融危機で当時の若者の多くが出産を遅らせた影響が残っている」との見方を示している。(c)AFP/Issam AHMED