【5月17日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)は16日、男子シングルスの試合が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は3回戦で第13シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)に2度のマッチポイントを握られながらも勝利し、準々決勝進出を決めた。

 悪天候により前日から順延となった2回戦でジョアン・ソウザ(Joao Sousa、ポルトガル)を6-4、6-3で下したフェデラーは、チョリッチに2-6、6-4、7-6(9-7)で競り勝った。

 この大会で準優勝を4度経験しているフェデラーは、試合開始から立て続けに4ゲームを失い第1セットを落としたが、第2セットを奪い返すと、最終セットのタイブレークでは相手のマッチポイントを2度しのいだ。

 フェデラーは「やや運があったのは間違いない」と語った。「ボルナにリードされていた。勝負を分ける重要な場面が終始あり、第2セットと第3セットではなんとか踏みとどまった。試合が自分の思うようになったのは間違いない」

 フェデラーは準々決勝で、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)王者のファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を6-4、6-3で破った第8シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。チチパスは1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)4回戦で、フェデラーから勝利を挙げている。

 一方、2回戦でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に6-0、6-1で快勝した第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、3回戦でもニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)を6-1、6-0で下し、この日のダブルヘッダーでわずか2ゲームしか落とさなかった。

 連覇がかかる全仏オープンテニス(French Open 2019)の開幕を前に、クレーコートでの今季初優勝を目指すナダルは「週を追うごとに良くなっている」とコメントした。

 準々決勝でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)との同胞対決を控えているナダルは、「私にとっては、いつもとは違うクレーコートシーズンになっている。難しい時期もあった。健康状態とテニスのレベルを毎日維持し続けるのは少し難しい」と続けた。

 先週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)を制した第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、2回戦でデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に6-1、6-3で勝利すると、3回戦でフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber、ドイツ)を6-3、6-0で下した。ジョコビッチは、準々決勝で第7シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と顔を合わせることになった。

 ジョコビッチは「きのうの試合が雨で流れて良かった。休養や体力回復のための臨時の1日が必要だと感じていたから」「だからパーフェクトだった」と話した。(c)AFP/Emmeline MOORE