【5月15日 AFP】米サンフランシスコは同国の都市として初めて、警察や市の機関による顔認証技術の使用を禁止する条例を制定する。

 サンフランシスコ市監理委員会(市議会に相当)が14日に承認した禁止条例案は、手続きの過程で改めて来週採決されるが、結果は変わらずに可決される見通し。

 同条例案では「市民の権利や自由を危険にさらす顔認証技術の性質は、うたわれているその恩恵をはるかに上回る。この技術は人種的不公平を深刻化させ、政府の絶え間ない監視から自由に生きるわれわれの力を脅かすだろう」と述べられている。

 この条例案は監視システムの使用・監査方針を定める広範囲な法制定の一環で、顔認証技術の運用に高いハードルを課し、市当局のいかなる部署が使用する場合にも議会の承認を必要とさせる。

 なお、空港や連邦政府管轄下の施設での顔認証技術の使用については禁止対象としていない。(c)AFP