【5月15日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は14日、先月行われたユベントス(Juventus)戦で、ファンが相手FWモイゼ・ケアン(Moise Kean)に人種差別的な言葉を浴びせたカリアリ(Cagliari Calcio)に対し、制裁を科さないことを発表した。

 ユベントスが2-0で勝利したこの試合では、19歳のケアンが終盤にゴールを決めると、ホームのカリアリファンのエリアから人種差別的なチャントが飛んだ。

 ブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)やアレックス・サンドロ(Alex Sandro)と共に、ケアンは試合を通してモンキーチャント(猿の鳴きまね)の標的となったが、その激しさはゴール後に増した。

 レガ・セリエAは、「問題のチャントは間違いなく非難に値するものだが、客観的に見て関連性は限定的だ」と発表した。

 ゴールを決めたケアンがカリアリファンの前で両手を大きく広げるパフォーマンスを見せると、人種差別的なチャントが大量に飛ばされ、昨年1月に同じスタジアムで被害に遭ったマテュイディは怒りをあらわにして抗議した。

 ケアンは試合後、自身の行為について「人種差別に対抗するベストのやり方」とインスタグラム(Instagram)に投稿していた。(c)AFP