デ・ロッシがローマ退団発表、チーム尊重も「自分が監督なら延長した」
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【5月15日 AFP】イタリア・セリエA、ASローマ(AS Roma)のキャプテンを務めるMFダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)は14日、チームが契約延長しないことを決めたと明かし、今シーズン終了後に18年プレーしてきたチームを退団することになった。
35歳のデ・ロッシは、26日に行われるパルマ(Parma Calcio)とのホームゲームがローマでの最終戦となるが、現役は引退しないという。
デ・ロッシは記者会見の中で、契約が延長されないことは13日に知らされたばかりだと明かし、「もし自分が監督だったなら、私のような選手と契約を延長しただろう」と語った。
「私はチームにとって重要な存在だと思っているが、決断はクラブが下すもの。今年、クラブとわずかな話し合いしかできなかったのが唯一の後悔」「私はローマのファンだから、今後はクラブとの意思疎通が改善されることを願っている。とはいえ、クラブの決定であることは理解している」
またデ・ロッシは「他のチームとは交渉していない。(前々週の)ジェノア(Genoa CFC)戦までは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権獲得を確信していたし、誰かの気を散らせたりはしたくなかった」と続けた。
「500通ものメッセージが届いた。その中にオファーがあったかどうかはチェックしていない」「私は自分がまだサッカー選手だと感じており、現役を続けたい。ここでやめれば後悔する」
ローマのジェームズ・パロッタ(James Pallotta)会長は「18年にわたり、ダニエレはローマの中心選手であり続けた」「パルマ戦で彼がジャッロロッシ(ローマの愛称)の選手として最後の試合に臨む時、誰もが涙を流すだろう。しかし、われわれは現役生活を続けたいというデ・ロッシの希望を尊重する。たとえもうすぐで36歳であり、ローマを離れることになっても」と話した。
「ローマにいるすべての人を代表して、このクラブに信じられないほどの貢献をしてくれたダニエレに感謝したい。また、彼が望めばいつでも新たな役職を用意し、チームに復帰するための扉は常に開けたままにすることを約束する」
ユース昇格後、ローマ一筋のプロキャリアを送ってきたデ・ロッシは、これまで公式戦で615試合に出場し63ゴールを記録。2007年と2008年にはイタリア杯(Italian Cup)を制し、2007年にはイタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup)のタイトルも獲得している。
2017年には、ローマでの出場試合数が自身よりも多いフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)からキャプテンマークを引き継いだ。
セリエAで2試合を残しているローマは、現在4位と3ポイント差の6位につけており、デ・ロッシにとってのラストゲームはチャンピオンズリーグの出場権獲得を目指すチームにとって重要な一戦になるかもしれない。(c)AFP