【5月15日 AFP】スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は14日、FWアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が今シーズン終了後に退団することをチームに伝えたと発表した。

 28歳のグリーズマンはアトレティコとの契約を2023年まで残しているが、バイアウトの金額は1億2000万ユーロ(約147億円)に設定されており、これまでにもライバルのFCバルセロナ(FC Barcelona)が何度か獲得を試みてきた。

 アトレティコはツイッター(Twitter)に、「アントワーヌ・グリーズマンが今季限りでロヒブランコ(アトレティコの愛称)を退団するとクラブに伝えた」と記し、その後グリーズマンのビデオメッセージを投稿した。

 無地の黒いTシャツを着たグリーズマンは動画の中で、「チョロ(ディエゴ・シメオネ<Diego Simeone>監督)やミゲル・アンヘル・ヒル・マリン(Miguel Angel Gil-Marin)最高経営責任者(CEO)、クラブのフロントと話し合いを行った後、いつもたくさんの愛情を注いでくれたファンの皆さんに気持ちを伝えたかった」と話した。

 フランス代表の一員としてW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制したグリーズマンは、「チームを去るという決断を下したことを知らせかった」と続けた。

「ここで素晴らしい5年を過ごした。皆さんのことはこれからも忘れない」「難しい決断だったというのが本音だが、自分が必要と感じていることだ。この5年で皆さんが示してくれた愛情に感謝したい」

 アトレティコで252試合に出場し133得点をマークしたグリーズマンは、常に先発メンバーに名を連ね、調子を落としたりけがをしたりすることはほとんどなかった。

 2016年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)ではレアル・マドリード(Real Madrid)に決勝で敗れ準優勝に終わったグリーズマンだが、昨年のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)では決勝でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)を下し優勝した。

 また、代表チームでは2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)で準優勝、昨年のW杯では優勝を経験しており、バロンドール(Ballon d'Or)では2度にわたって3位につけた。(c)AFP