【5月15日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)は14日、男子シングルスの1回戦と2回戦が行われ、大会第4シードで2回戦からの登場となったアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は5-7、5-7のストレートでワイルドカード(主催者推薦)のマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)に敗れ、初戦敗退となった。

 ズベレフは「ひどいプレーだった」とコメント。今大会は全仏オープンテニス(French Open 2019)前の最後の前哨戦で、ズベレフは2年前には優勝、昨年はラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に次ぐ準優勝を飾っているが、前回大会では勝利した相手に1時間48分で敗れ去った。

 全仏オープンは26日から始まるが、ズベレフは今年のクレーシーズンで苦戦が続いている。王者として臨んだ前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)ではステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に、BMWオープン(BMW Open 2019)でもクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)にそれぞれ敗れてベスト8で姿を消し、今季はまだタイトルに手が届かずにいる。

 一方のベレッティーニは世界ランキング33位だが、4月のハンガリー・オープン(Hungarian Open 2019)で自身ツアー2勝目を飾り、BMWオープンでも準優勝とこのところ好調を維持している。

 1回戦の試合では、ダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)がスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を4-6、6-0、6-2の逆転で撃破。四大大会(グランドスラム)3勝を挙げ、全仏制覇の経験もある相手との2時間近い勝負を制し、次は第7シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と対戦する。

 予選勝者の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)は1-6、4-6のストレートでディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)に敗れ、第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)はワイルドカードのアンドレア・バッソ(Andrea Basso、イタリア)にストレート勝利を収めた。

 ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は第12シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)にフルセット勝ち。「クレーでの実戦経験が足りていないし、厳しい試合になるのは分かっていた」と話したキリオスは、次は予選勝者のキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と対戦する。(c)AFP/Emmeline MOORE