【5月16日 Xinhua News】中国上海に本社を置く動画配信サービス企業嗶哩嗶哩(bilibili、ビリビリ)は14日、2019年第1四半期(1~3月)決算(未監査)を発表した。同社の第1四半期の売上高は前年同期比58%増の13億7000万元(1元=約16円)。月間アクティブユーザー数(MAU)は初めて1億人の大台を突破し、前年同期比31%増の1億100万人にのぼり、うちモバイル端末からのMAUは39%増の8860万人だった。中国証券報が伝えた。

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 ビリビリの1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)も大きく伸び、初めて3000万人に達した。同時に、商用化戦略の着実な推進に伴い、有料サービスのポテンシャルが一段と発揮され、有料サービスの月間利用者数は前年同期の2倍強にあたる570万人に達した。新規ユーザーの急増と同時に、ユーザーの忠誠度と活発度も顕著に向上した。第1四半期のユーザーの平均利用時間は前年同期より5分間増え、81分間に達した。1日当たりの動画再生回数は前年同期比93%増の延べ5億1000万回、1カ月当たりのインタラクション回数は前年同期の4.61倍にあたる延べ14億回に達した。

 第1四半期はゲーム事業の売上高が過去最高を更新し、ゲーム以外の事業の売上高も前年同期の2.79倍になった。特にライブ配信・付加価値サービス事業が有料サービスの潜在的利用者を掘り起こしたことで、売上高全体の持続的な成長が促された。決算によると、ビリビリのゲーム事業の売上高は27%増の8億7000万元。ライブ配信・付加価値サービス事業の売上高は前年同期の3.05倍にあたる2億9000万元、広告事業は前年同期比60%増の1億1000万元。また、ECサイト「会員購」の売り上げ急増により、ECおよびその他事業の売上高は前年同期の7.21倍にあたる9600万元にのぼった。

 2019年3月31日時点で、ビリビリの現金および現金同等物、定期預金の残高は総額35億元にのぼった。同社は今年4月に7億3400万ドル(1ドル=約110円)の資金を調達しており、潤沢なキャッシュフローはコンテンツのストックを強化し、技術の研究・開発を推し進める上で後ろ盾となる。

 株式報酬費用とM&A(合併・買収)に伴う無形資産の償却費を控除すれば、同社の第1四半期の非米国会計基準(Non-GAAP)調整後純損益は1億5000万元の赤字で、純損失率は11%となった。なお、ビリビリは第2四半期(4~6月)の売上高見通しを14億5000万元~14億9000万元とした。(c)Xinhua News/AFPBB News