【5月14日 AFP】韓国のソウル中央地裁は14日、売春あっせんなどの疑いが持たれている男性アイドルグループ「BIGBANG(ビッグバン)」の元メンバー、イ・スンヒョン氏(28、引退前の芸名V・I)を出頭させ、逮捕状発付の是非について審査を始めた。

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 イ氏は共同事業者と所有するナイトクラブ「バーニングサン(Burning Sun)」で、投資家や顧客に性的接待を行った疑いが持たれている。イ氏は黒のスーツ姿で地裁に現れ、記者らの問い掛けには答えなかった。

 聯合(Yonhap)ニュースが報じた警察の捜査内容によると、イ氏と共同事業者は2015年、バーニングサンで日本人投資家らへの性的接待で十数人の女性をあっせんしたという。

 さらに2人には会社の資金約5億3000万ウォン(約4900万円)を横領した疑いが持たれているほか、バーニングサンでは麻薬の売買や女性への性的暴行が日常的に行われていたという。

 スキャンダルが次々と明るみに出たことを受けイ氏は今年3月に芸能界からの引退を表明したが、一連の疑惑については否定している。

 イ氏をめぐっては、別の男性アーティストらとグループチャットで秘密裏に撮影した女性との性行為の動画を共有していた事実も発覚し、人気歌手のチョン・ジュニョン(Jung Joon-young)容疑者が逮捕されたほか、関与したアーティスト2人が芸能界からの引退を表明している。(c)AFP