【5月14日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)が、イングランド・プレミアリーグ王者に輝いたマンチェスター・シティ(Manchester City)の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場を禁止する構えであると、13日に米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた。

 シティがファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規則に抵触したとドイツの週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)が報じたことを受け、UEFAとプレミアリーグは今年、調査を始めていた。

 収支均衡を求めるFFPに違反した疑いのあるクラブの会計状況を調査する、UEFAのクラブ財務管理組織(CFCB)審査部門のメンバーは、結論を下すために2週間前にスイスで会合を開いたとニューヨーク・タイムズは伝えている。

 同紙によれば、CFCB審査部門を率いるベルギー元首相のイブ・ルテルム(Yves Leterme)氏は今週中にも最終的な結論を出し、UEFAは少なくとも1シーズンの出場禁止処分を科す見通しだという。

 仮に処分が決まった場合、来季と2020-21シーズンのどちらで制裁が科されるかは不明であると伝えられているが、チャンピオンズリーグの予選ラウンドは6月に始まるため、最終決定に時間はかからないとみられている。処分が下された場合、シティにはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議申し立てをする権利がある。

 シティはFFP違反を断固として否定しており、3月には自分たちの潔白を証明する良い機会だとして、UEFAの調査を歓迎すると述べていた。

 シティは2014年にもFFP違反で6000万ユーロ(約73億円)の罰金を科されたが、前回の規定違反では登録選手数や賃金、年俸総額に関してUEFAとの取り決めに合意していたとされている。

 しかしながらシティは、シュピーゲルの報道はクラブの名声を汚すための「組織的かつ明白な」企てであると反論している。(c)AFP