【5月14日 AFP】米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は13日、同社から退社して、配送事業での独立・起業を目指す従業員に1万ドル(約110万円)を支給する方針を発表した。アマゾンは自社独自の物流管理の取り組みを強化する。

 アマゾンの発表によると、独立して配送事業の起業を望む従業員には3か月分の給与が支給される他、アマゾンから「安定した配達量」が保証されるという。アマゾンは「キャリア形成を目指す従業員の支援」という長年力を入れている取り組みに続くものと説明した。

 アマゾンによればこの起業支援策では同社の配送技術を利用したり研修を受けたりでき、アマゾンのロゴ入り配送用ワゴンや制服、保険など同社資産やサービスの利用には割引も適用される。

 この支援策は自社従業員から配達を請け負う業者や外部サービスまで、広大な物流網の管理を強化する取り組みの一環。アマゾンは貨物専用機も所有し、ドローンや宅配ロボットを試験導入している。(c)AFP/Rob Lever