【5月13日 AFP】米ジョージア州で新たに厳格な中絶規制法案が成立したことを受けて、ハリウッドの映画関係者らが、同州での撮影のボイコットや女性たちへの「セックス・ストライキ」の呼び掛けを行っている。

 女優で活動家のアリッサ・ミラノ(Alyssa Milano)さんが率いる俳優らのグループは3月、同法案が可決されればジョージア州での仕事を拒否すると主張していたが、共和党のブライアン・ケンプ(Brian Kemp)州知事は先週、同法案への署名を行った。

 ミラノさんの俳優グループには、アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さんやドン・チードル(Don Cheadle)さん、ベン・スティラー(Ben Stiller)さん、ミア・ファロー(Mia Farrow)さん、エイミー・シューマー(Amy Schumer)さんらが名を連ねる。

 ジョージア州の新たな規制は、胎児の心音が検知された時点で中絶を禁止するもので、一般的には妊娠6週目に該当する。同法案の成立を受け、独立系の制作プロダクション数社は、撤回されるまで同州での撮影をボイコットすると明言している。

 米独立映画製作会社キラー・フィルムズ(Killer Films)のクリスティーン・ベイコン(Christine Vachon)最高経営責任者(CEO)は、「このばかげた法案が撤回されるまでは、弊社はジョージア州を撮影場所の候補として考慮しない」とツイッター(Twitter)に投稿した。

■物議を醸したミラノさんのツイート

 一方、ミラノさんは自身が出演しているネットフリックス(Netflix)のドラマシリーズ「欲望は止まらない!(Insatiable)」のジョージア州での撮影を阻止するために「断固」闘うと宣言していた。

 その後、ミラノさんはさらに抗議の姿勢を強め、法案が撤回されるまでは性行為をボイコットするよう女性たちに呼び掛け、ツイッターに「私たち(女性)が身体的主体性を取り戻すまで、性行為をやめよう」と投稿した。ミラノさんのこうした呼び掛けは、やや必然的に物議を醸している。

 ミラノさんのアイデアはソーシャルメディア上で女優のベット・ミドラー(Bette Midler)さんらから称賛され、ツイッターではハッシュタグ「#Sexstrike(セックスストライキ)」が一時トレンド入りした。その一方で、規制に対する賛否両方の政治勢力からあざけりの的となっている。

 リベラル派はミラノさんが、女性は男性を喜ばせるために性行為をするという考えを広めていると非難。一方、保守派はネット上で彼女への攻撃を繰り返している。