■自由のための性行為

 弁護士で活動家でもあるマーティン・オボノ(Martin Obono)氏は4月26日、アブジャのウタコ(Utako)地区にある警察署を別件で訪れていた。

 その際、「少女たちが叫びながら車から降り、中には出血している人たちもいた」場面に、偶然にも居合わせた。女性たちは、警察署に連行される際、車内で暴行を受けたと話していたという。

 この日、警察署に引きずり込まれた22歳の女性は、ホテルで開催されていたパーティーに出席していた際、警察がやってきたという。

 この女性は、警察がピックアップトラックの一群に乗って突然やってきた状況を説明しながら、「彼らは私が売春していると言いながら、私を引きずり出した」と話す。女性たちの多くはその後解放されたものの、金を支払うよう強要された。

「少女たちの一部は賄賂を支払った」「他の子たちは釈放と引き換えに性行為を承諾していた」

 アブジャ警察はAFPの取材に対し、「来月まで」コメントできないと述べた。他にも多くの警察関係者にも電話したり、メッセージを送ったりしたものの、返答はなかった。

 しかし、警察幹部の一人は先週、ソーシャルメディアに「アブジャでの売春取り締まりについて騒ぎ立てている者」に宛てたメッセージを投稿。

 メッセージは取り締まりについての詳細には言及せず、レイプ疑惑にも反応を示すことはなかった一方、売春は「法律において犯罪」であり「凶悪犯たちにとって頼みの綱」となっていると主張した。

 映像は、アブジャ市内で行われた抗議デモ。10日撮影。(c)AFP/Célia LEBUR