【5月13日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは12日、第38節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は降格したカーディフ・シティ(Cardiff City)に0-2で敗れた。オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、マンチェスター・シティ(Manchester City)やリバプール(Liverpool FC)との差を縮めるためには「ある程度の時間を要する」とした。

 ユナイテッドは、リバプールと1ポイント差の勝ち点98を積み上げて優勝したシティと32ポイント差の6位でシーズンを終えた。この勝ち点差は、ユナイテッドが降格した1973-74シーズンに優勝したリーズ・ユナイテッド(Leeds United)につけられた30ポイントよりも大きい。なお、現在勝利チームは勝ち点3を獲得するが、当時の勝利チームに与えられるポイントは2だった。

 4位のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と5ポイント差に終わったユナイテッドは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場権を逃したため、トップクラスの選手獲得が難しい状況となっている。

 かつて指揮したカーディフのファンから「朝には解任されている」とチャントされたスールシャール監督は、「きょうが問題なのではない」とコメント。「ボールを支配しチャンスを作ったが、簡単なゴールを決められて得点することができなかった。われわれが挑戦すべきところはそこではない。望む場所にたどり着くためには長く険しい道が待っている」

 昨年12月にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督の後任に指名された当初は調子を上向かせることに成功したスールシャール監督は、「トップに近づくためにはある程度の時間がかかる。3位との差は6、4位との差は5に終わった。そこがわれわれの目標となる」とした。「上の2チームはより高い基準を作った。われわれは次のチャレンジに着手しなければならない」

 また、元ユナイテッドのストライカーは、「仕事は今から始まる。チームは夏のオフに入るが、マンチェスター・ユナイテッドの一員としてこれまでと異なるメンタリティーと姿勢で戻ってこなければならない」と選手に注文した。

 アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏が勇退した2013年を最後に優勝から遠ざかっているユナイテッドは、その後7位、4位、5位、6位、2位と続き、今季はまたも6位に終わるなど、何度も連覇を成し遂げたスコットランドの名将が率いた時代は見る影もない。

 パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に3-1で勝利し準々決勝進出を果たした欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦を含め、モウリーニョ前監督から代わった直後の17試合で14勝を挙げたスールシャール監督だが、直近の公式戦12試合では8敗を喫するなど失速した。(c)AFP