【5月13日 AFP】南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニア(New Caledonia)で12日、議会選が行われ、フランスへの残留を支持する票が小差で過半数を占めた。

 政庁所在地ヌメア(Noumea)の高等弁務官事務所が公表した数字に基づく予測によると、独立に反対する右派が54議席のうち28議席を獲得する見込みで、一方の独立支持派は26議席となる見通し。

 戦略的要衝であるニューカレドニアでは昨年11月6日、独立の是非を問う住民投票があり、残留を支持する票が56.7%を占めたものの、予想よりも接戦となっていた。

 1998年以降に勢力を拡大し、議会で25議席を占めていた独立支持派は、今回の選挙で議会および地方政府の支配を狙っていた。

 高等弁務官事務所によると、投票締め切りとなる午後6時(日本時間午後4時)の1時間前の時点で、投票率は6か月前の住民投票より15%程度低い水準である58.5%だったという。

 1998年に締結された「ヌメア協定(Noumea Accord)」の下では、来年と2022年にも独立の是非を問う住民投票の実施が可能。

 独立支持派が多いメラネシア系先住民カナク(Kanak)は、人口26万9000人のうち半数以下で、早期に植民してきた人々の子孫や最近の移住者といった白人らは圧倒的にフランスへの残留を支持している。(c)AFP