【5月13日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは12日、第38節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を2-0で下し、リーグ史上3番目の勝ち点97でシーズンを終えたが、同日マンチェスター・シティ(Manchester City)が勝利したため優勝を逃した。シティを祝福したリバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、今季は「最初の一歩」にすぎないとコメントした。

 リバプールはサディオ・マネ(Sadio Mane)の2得点により本拠地アンフィールド(Anfield)での最終節を白星で飾ったが、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に逆転勝ちしたシティが1ポイント差でリーグ連覇を成し遂げた。

 リバプールはリーグ史上3位となる勝ち点を獲得したものの、1990年以来のリーグ優勝に手が届かなかった。英BBCに対しクロップ監督は、「マンチェスター・シティを祝福する。われわれは彼らの状況を最大限難しくするために全力を尽くしたが十分ではなかった。選手をこの上なく誇りに思う」と悔しさをにじませた。

「選手がシーズンを通じてしてきたことに驚きを禁じ得ない。きょうのシチュエーションは奇妙なものだった。1-0の時点まではとても良い内容だったが、その後で何が起きたかは明白だった。観客に落ち着けと言う方が無理だ」

 シティはブライトンのグレン・マレー(Glenn Murray)にヘディングで先制を許し、この時点でリバプールは2ポイント差で首位に立ったが、シティは83秒後に同点とすると、その後あっさりと逆転に成功した。

「その(リバプールのファンがブライトンのゴールに沸いた)時は誰もが衝撃を受けたが、ウルブスはそこにいた。われわれはファイトしなければならなかった。最終的に2点を奪い無失点に抑えた。それは素晴らしいことだが、求めていたようにはならなかった」

「われわれもシティもハードワークしなければならないのは明らかだった。今週のチームの目標は97ポイントの獲得でそれを達成したのは特別なこと。われわれはクラブの歴史に名を刻みたいと考えていて実際にそうした」

「きょうはそれほどいい気分ではないが、3週間後の重要な試合(欧州チャンピオンズリーグ<UEFA Champions League 2018-19>決勝)へ準備する時間は十分ある」

 クロップ監督はここ1年のチームの進化を称賛している。昨季リバプールは最終節でブライトンに4-0で勝利してなんとか4位でフィニッシュした。

「(GKの)アリソン(Alisson Ramses Becker)以外は全員その場にいた。彼のインパクトは絶大だったが、残りの選手は昨季もここにいたんだ」

「本当に特別なシーズンだ。ドイツで私のチーム(ボルシア・ドルトムント<Borussia Dortmund>)がチャンピオンになった時よりも良いシーズンだ。だが一つ上のチームがあることを無視することはできない」

「もちろんラッキーもあった。それはシティも同じだ。シティ戦では運に見放されたが、最後の最後で得点したエバートン(Everton)戦、終盤にゴールを挙げたニューカッスル(Newcastle United)戦は引き分けでもおかしくなかった」

「シティは2シーズンで198ポイントを獲得している。スペシャルだ。われわれは大きく進んだ。でも最初の一歩にすぎない。以前は良いシーズンを送った後に必ず中心選手を失ってきたが、今回はそんなことにはならない。われわれはまたこの場所にいるだろう」 (c)AFP