【5月12日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は11日、第33節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はRBライプツィヒ(RB Leipzig)と0-0のスコアレスドローに終わり、今節で優勝を決めることはできなかった。それでもニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、リーグ7連覇への自信を見せている。

 大半の時間帯で試合を支配したバイエルンは、レオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)が豪快なジャンピングボレーで先制点を挙げたかに見えたが、これはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により取り消された。その後もサージ・ナブリー(Serge Gnabry)のシュートはバーをたたき、終了間際のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のFKは枠をわずかに外れた。

 この結果に2位のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が勝利したことを合わせて、両チームの勝ち点差は2に縮まり、優勝の行方は最終節に持ち越された。

 しかしコヴァチ監督は、古巣フランクフルト(Eintracht Frankfurt)相手の勝利と2000年以来となる本拠地での優勝決定を信じており、スカイ・ドイツ(Sky Germany)に対して「来週の戦いに自信を持っている。リーグ優勝を決めるある種の決勝戦だし、これはしばらくなかったことだ」「きょうはフラストレーションがたまった。われわれの方が明らかに優れていた」とコメントした。

 カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長も「このプレーを来週もできれば、われわれはチャンピオンになれる」と話した。

 一方、前節の引き分けでバイエルンとの勝ち点差が4に開き、優勝の可能性を断たれたように思われたドルトムントは、フォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)とのスリリングな試合に3-2で辛勝した。

 ホーム最終戦のドルトムントは41分、チェルシー(Chelsea)移籍が内定し、試合前には感動的な退団セレモニーを行ってファンに最後のあいさつをしたクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)が先制点を決め、1点をリードして前半を終えた。

 後半開始直後には、控えGKマルヴィン・ヒッツ(Marwin Hitz)が相手のシュートをトンネルするまさかのミスで同点とされたが、53分にトーマス・デラネイ(Thomas Delaney)のゴールでリードを奪い返すと、アディショナルタイムにはマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)がダメ押しの3点目を奪取。直後に1点を返されて最後は緊張感のある幕切れとなったが、勝ち点3を獲得した。

 ドルトムントは、優勝の可能性を残すには18日のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)戦でまずは自分たちが勝つしかない。プリシッチは「僕らは信じ続けている」「他力本願の状況ではあるけど、監督はいつも、どんなことでも起こりうると言っていた」とコメントしている。

 順位表の反対側では、ニュルンベルク(1. FC Nuremberg)とハノーバー96(Hannover 96)の降格が決まり、勝利したVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)が昇格・降格プレーオフにまわることが決まった。

 ハノーバーは3-0でSCフライブルク(SC Freiburg)に大勝して最後の抵抗を示したものの、シュツットガルトも3-0でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)を下したため、自動降格が決まった。ニュルンベルクは0-4でボルシアMGに完敗した。

 またこの結果、ボルシアMGはフランクフルト、そしてシャルケ04(Schalke04)と1-1で引き分けたバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を抜いて暫定4位に浮上した。ただしフランクフルトは12日に今節のマインツ05(Mainz 05)戦を残しており、勝てば4位を維持できる。(c)AFP/Kit HOLDEN