【5月12日 AFP】19F1第5戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2019)は11日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がポールポジションを獲得した。しかしチームを率いるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は、2016年の決勝第1周で起こったルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と当時のチームメート、ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)との衝突が繰り返されることを懸念している。

 風のあるドライコンディションとなった予選では、ボッタスが1分15秒406という驚きのコースレコードを出し、ハミルトンを10分の6秒以上も上回って3戦連続のポールを獲得した。

 しかし、同じくメルセデス勢が最前列を独占して迎えた3年前の決勝では、ハミルトンとロズベルグが接触して両者リタイアするアクシデントが起こり、レッドブル(Red Bull)でのデビューシーズンだったマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がGP初優勝を飾った。

 ヴォルフ代表はそれを思い出しながら「2016年の再来にならないことを願っている」「今の二人の関係はまったく異なっているし、どちらも前方の位置を保つ重要性を分かっている。ここは抜きにくいコースだからね」と話しつつ、「今の私の心境を言葉にするなら、少し緊張しているというのが正しい表現だろう」と不安があることを認めた。

 不安の理由は、第4戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2019)の開幕ラップで二人がバトルを繰り広げたことにある。ヴォルフ代表は決勝前のブリーフィングについて「そのことを少し話すかもしれない」「しかし二人とも、やるべきこと、やってはならないことをきちんと分かっている」と話している。

 予選3番手にはフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が入り、レッドブルのフェルスタッペン、フェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、レッドブルのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)と続いた。

 以下、ロマン・グロージャン(Romain Grosjean)とケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)のハース(Haas F1 Team)勢、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のダニール・クビアト(Daniil Kvyat)、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)という順番になった。(c)AFP