【5月11日 AFP】(写真追加)インドネシア・スマトラ(Sumatra)島のリアウ(Riau)州で11日、刑務所から受刑者100人以上が脱走した。同州の警察が明らかにした。同国では、過密で不衛生な刑務所から受刑者が脱走する事件が頻発している。

 脱走が起きたのは、同州のシアク(Siak)地方で650人近い受刑者が収容されている刑務所。受刑者らは、暴動を起こし、刑務所内で火災が発生した後、11日早朝に脱走した。地元のテレビ局が放送した映像には、施設が炎に包まれる様子が映し出されている。

 当局は大規模な捜索を開始。同州の警察署長によると、115人の受刑者が昼前に身柄を拘束された。数十人がまだ逃亡中だという。

 警察署長は、「警察は軍の支援を受けて地域を包囲し、残りの脱走者の捜索を続けている」と述べた。暴動が発生したきっかけは、看守らが、覚せい剤のメタンフェタミンを使用している受刑者数人に体罰を与えたことだったという。

 地元の保健局はAFPに対し、3人の受刑者が刺し傷を負い、警官1人が暴動中に撃たれたことを明らかにした。(c)AFP