【5月10日 AFP】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は10日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が9日に「長距離打撃」訓練を指導したと報じた。韓国合同参謀本部は同日、北朝鮮が平安北道(North Pyongan Province)亀城(Kusong)から短距離ミサイル2発を発射したとみられると発表していた。

【写真特集】視察する北朝鮮の指導者、金正恩氏

 北朝鮮による兵器の発射訓練は過去1週間で2回目。一連の発射は、北朝鮮の核放棄に向けた米朝交渉の道筋が定まらず、北朝鮮と米国との間で緊張が高まる中で行われた。

 KCNAは「最高指導者、金正恩同志は指揮所でさまざまな長距離打撃手段について説明を受け、訓練の開始を命じた」と報道。「朝鮮人民軍最前線・西部前線防御部隊の迅速な対応能力を検査するための今回の展開・攻撃訓練は成功裏に実施され、いかなる作戦、戦闘も巧みに行えるよう周到に準備された同部隊の力を十分に示した」と伝えた。

 同通信はミサイルやロケット、発射体といった言葉を使わず、発射した兵器の種類に言及していない。(c)AFP