【5月12日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)で開催された第2回デジタル中国建設サミットで、数々のデジタルテクノロジーの成果が一斉に披露された。中でも双方向音声通話システムと高解像度立体動画システムを装備した、巡回、保守点検、各種操作が可能なフィールドロボットが注目を集めた。

 変電所や地下パイプライン、地下鉄トンネルなど見張りがいない場所を自動巡回し、地下鉄など各種設備を点検、作業員の遠隔操作で設備の修理もできる。このロボットには各種センサーが搭載されており、地下鉄内の煙や有害ガス、温湿度などを効果的に監視・測定することができる。

 設備の故障や異物の侵入など緊急事態が発生した際は、直ちに遠隔で作業員に通知し、速やかに不具合を直すことができる。ロボットの併用により、人の手では届かない区域や劣悪な作業環境でも負担なく対応できるようになる。従来の人間による保守に比べ、ミス発生率も大きく低下して安全が確保されるほか、タイミングよく問題を発見し迅速に解決でき、運用と保守にかかるコストも大幅に削減される。(c)Xinhua News/AFPBB News