【5月8日 AFP】パキスタン東部ラホール(Lahore)にある聖廟(せいびょう)で8日、爆発が発生し、少なくとも4人が死亡、24人が負傷した。警察が明らかにした。

 爆発は、11世紀のイスラム教神秘主義者スーフィー(Sufi)を祭る、ダーター・ダルバール(Data Darbar)聖廟の女性用入場口付近で発生。同国最古級かつ多くの信仰を集め、南アジア最大級の規模を誇る同聖廟での爆発について、警察は捜査を進めている。

 国営テレビが放映した映像には、損壊した複数の車両や、現場に駆け付けた救急隊員らが捉えられている。

 この聖廟は過去にも攻撃の標的になっており、2010年の自爆攻撃では40人超が死亡した。現在は厳重に警備体制が敷かれている。

 警察幹部は記者会見で、現場にいた治安要員が狙われたとの見解を示した一方で、爆発の原因については捜査中だと述べた。

 死亡したのは警察官3人と市民1人で、爆発は警察車両を標的とした「自爆攻撃」であった可能性があるという。(c)AFP