【5月8日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は7日、同性愛者への暴言を繰り返しているワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)のスター選手、イズラエル・フォラウ(Israel Folau)に関する審議会を開き、同選手の発言は「重大な」行動規範違反に該当すると認定した。

 ソーシャルメディア上で、ゲイには「地獄が待っている」と書き込んだフォラウは、4年の大型契約を破棄して自身を解雇するという協会側の意向に異議を申し立てるため、審議会に臨んだ。

 しかしながら、3人の第三者から成る審議会は、3日間にわたる議論の末、敬虔(けいけん)なクリスチャンとして知られるフォラウの行動は、契約解除の対象となる「重大な」行動規範違反であると判断した。

 フォラウへの制裁は正式に決まっていないが、スーパーラグビー(Super Rugby)のNSWワラタス(NSW Waratahs、オーストラリア)への復帰を許可するといったシナリオになる可能性は低い一方で、解雇や罰金、出場停止など処分の方法は不透明となっている。

 今後は双方から提出される書類を考慮した上で処分が下されるが、決定時期は明らかにされていない。また、どういう結果になろうと、異議申し立てをされる見込みが高く、泥沼の法廷闘争に発展する可能性もあると専門家は指摘している。(c)AFP/Martin PARRY