【5月8日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は7日、準決勝第2戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)はホームでFCバルセロナ(FC Barcelona)に4-0で勝利し、2戦合計スコア4-3で2年連続となる決勝進出を決めた。

 大会史に残る大逆転劇を演じたリバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、選手たちを「メンタル強者」と称賛した。

 リバプールは敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)での第1戦に0-3で敗れただけでなく、モハメド・サラー(Mohamed Salah)とロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)という主力のアタッカー2人を欠いてこの日の試合に臨んだ。

 しかし、先発出場のチャンスをつかんだディボック・オリジ(Divock Origi)と途中出場のジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)がそれぞれ2ゴールずつを挙げ、大逆転勝利を収めた。

 クロップ監督は「他のチームだったら、こんなことを成し遂げられるなんて思わなかっただろう。選手たちは本当にメンタル強者だ」「これまでの試合に加え、今抱えている負傷者もそうだし、今シーズンは信じられない」とコメントした。

「(第1戦を0-3で落とした後に)このようなパフォーマンスを見せられるなんて信じられない。このチームの監督でいられることを本当に誇りに思う」「きょうわれわれが成し遂げたことは本当に特別だ。一生忘れない」

 リバプールのこの日の勝利は、トルコ・イスタンブールで行われた2005年の決勝で、ACミラン(AC Milan)に0-3のリードを許しながらも逆転で優勝した際の記憶をよみがえらせた。

 しかしクロップ監督は、たとえ今週末に行われるリーグ戦の最終節でマンチェスター・シティ(Manchester City)に及ばず、29年ぶりとなるリーグ優勝を逃すことになっても、自分たちの歴史をつくることが重要だと強調した。

「このチャンスを信じていたし、イスタンブールでの大逆転や他の何かと比較はしなかった」「われわれは自分たちの歴史をつくりたい。新たな章が必要であることは明らかだし、選手たちはそれを成し遂げた」

 リバプールは来月1日、スペイン・マドリードで行われる決勝でアヤックス(Ajax)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の勝者と対戦する。

 一方、バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、昨シーズンの準々決勝でもASローマ(AS Roma)に4-1で先勝しながら逆転で敗退しており、またしても欧州カップ戦で屈辱を味わうことになった。

 リーグ戦で連覇を果たしたにもかかわらず、去就が不透明になる可能性があるバルベルデ監督は「繰り返してしまったということが最も痛い」と振り返った。「このような負け方をすれば、ひどい数日を送ることになる」 (c)AFP/Kieran CANNING