【5月7日 AFP】(更新)ロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)米通商代表部(USTR)代表は6日、中国が貿易交渉での約束を撤回したと非難し、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する関税が週内に現状の2倍以上となる25%に引き上げられると言明した。複数の米メディアが報じた。

 報道によれば、ライトハイザー氏は、対中協議を9日に再開すると述べる一方、中国政府は過去の交渉での約束を「撤回」したと発言。関税は10日午前0時1分(日本時間午後1時1分)に引き上げられると述べた。

 同氏は「過去1週間ほど、中国が約束をほごにする動きを見せている。すでに成立したとわれわれが判断している約束について、中国が態度を変えた」とした。

 このほか、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官も記者団に対し、交渉は90%完了していたが、ここ数日で「大幅に後退」したと述べている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は5日のツイッター(Twitter)投稿で「中国との貿易協議は続いているが、遅すぎる。彼らが再交渉しようと試みているからだ。それは駄目だ!」と警告していた。

 中国当局は6日、今週も交渉を続ける意向を表明している。中国側の交渉団は劉鶴(Liu He)副首相が率いる見通しだが、米当局は、過去24時間にわたり劉氏と連絡を取っていないと明らかにした。(c)AFP