【5月6日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラエルの2014年以来最大の武力衝突は6日早朝、エジプトの仲介で両者が停戦に合意した。停戦協議の関係者3人が明らかにした。

 匿名で取材に応じたハマス関係者と、ハマスと同盟関係にある武装勢力「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」の関係者によると、現地時間6日午前4時半(日本時間午前10時半)に停戦を発効することで合意に至ったという。エジプト当局者も停戦合意の成立を認めた。

 イスラエル軍からは何の発表もないが、イスラエルは過去の停戦時にも公式に合意を認めたことはない。

 ガザ地区にいるAFP特派員によると、停戦の発効予定時刻から現地の状況は落ち着いており、パレスチナ側からのロケット弾発射もイスラエルによる空爆も行われていない様子だという。

 イスラム聖戦の関係者によると、停戦合意の条件はイスラエルがガザ地区の封鎖を緩和することで、漁業制限の緩和と電力・燃料供給状況の改善も条件に含まれているという。

 ガザ地区では4日に多数のロケット弾がイスラエルに向けて発射されたことから、イスラエルが空爆で報復。攻撃の応酬は5日も続き、パレスチナ側に戦闘員9人を含む少なくとも23人の死者を出したほか、イスラエル側でも民間人4人が死亡した。(c)AFP