【5月4日 AFP】(写真追加)パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で4日、戦闘員らがイスラエル側に多数のロケット弾を発射した。これを受けてイスラエル側は、空爆や戦車による攻撃で報復。脆弱(ぜいじゃく)な停戦合意がまたしても揺らぐことになった。

 イスラエル側は、ガザ地区からロケット弾約90発が撃ち込まれたとし、防空システムでそのうち数十発を迎撃したと主張。イスラエル軍は、ガザ地区にあるロケット発射台2基を標的とした空爆を実施するとともに、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が使用する複数の軍事施設を戦車で攻撃したことを明らかにした。

 一方、ガザの治安当局筋は、同地区の少なくとも3か所がイスラエル軍の攻撃を受け、「レジスタンスの戦士」3人が負傷したと発表。ガザの保健省は、死者1人、負傷者が複数出ていると報告している。

 イスラエル側の死傷者は報じられていないという。(c)AFP/Adel Zaanoun