【5月4日 AFP】世界保健機関(WHO)は3日、リビアの元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏が首都トリポリへの攻勢を開始して以降、少なくとも392人が死亡、1936人が負傷したと明らかにした。

 また国連人道問題調整事務所(OCHA)は、「トリポリにおける武力衝突の激化」による直接の影響で5万人余りが家を追われたと発表。3日のツイッター(Twitter)投稿で、避難を余儀なくされた人々の数が「憂慮される」レベルに上っているとし、懸念を示した。

「リビア国民軍(LNA)」を名乗るハフタル氏の軍事組織は先月4日、国際的に承認されているトリポリの国民合意政府(GNA)に対する攻勢を開始。以来、GNAに忠誠を誓う勢力が反撃を仕掛け、トリポリ南郊で、こう着状態が続いている。

 複数の人道支援機関によると、戦闘を逃れた民間人の大半が当局に登録しないまま親戚や友人の元に身を寄せている。(c)AFP