サイエントロジー教会のクルーズ船ではしか感染、カリブ海で隔離措置
発信地:セントジョンズ/アンティグア・バーブーダ
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アンティグア・バーブーダ
中南米
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【5月3日 AFP】カリブ海(Caribbean Sea)の島国セントルシアの保健当局は2日、新興宗教団体サイエントロジー教会(Church of Scientology)の所有するクルーズ船で麻疹(はしか)の感染が確認されたため、2日間の隔離措置を命じたことを明らかにした。
この船は2日、首都カストリーズの港に停泊しているのを現地のAFPカメラマンが確認している。
セントルシア当局によると、麻疹の発症が確認されたのは女性乗組員1人。船からの要請により、麻疹ワクチン100本を無償提供したという。
サイエントロジー教会によれば、全長134メートルのこのクルーズ船は修養センターとして使用されており、普段はベネズエラ沖のオランダ自治領キュラソー(Curacao)を拠点としているという。
1950年代にSF作家のL.ロン・ハバード(L. Ron Hubbard)によって創設され、米国に本部を置くサイエントロジー教会は、教義でワクチン接種を否定してはいない。だが、病気を個人的な弱点と考える信者の多くが治療や薬の投与を避ける傾向がある。(c)AFP