【5月2日 AFP】英政府が中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)による第5世代(5G)移動通信網構築への参入を条件付きで認めたとの情報が漏えいした問題で、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は1日、調査結果を受けてギャビン・ウィリアムソン(Gavin Williamson)国防相を解任した。

 首相官邸の報道官によると、首相は同日夜、「国防相として、また閣僚の一人としての職務遂行能力に対する信頼を失った」として、ウィリアムソン氏に辞任を求めたという。

 既に分裂状態にあったメイ政権は、首相がファーウェイによる英国5Gネットワーク構築参入の容認を決定したとの情報の漏えい元をめぐるスキャンダルに見舞われていた。大きな反発を呼んだこの決定は、先月23日の国家安全保障会議(NSC)会合で下されたとされる。

 メイ首相はウィリアムソン国防相に宛てた書簡で、調査の結果、会合の内容が「許可なく公開されたことに対するあなたの責任を示す説得力のある証拠が得られた」と述べている。(c)AFP