【5月1日 AFP】朝鮮半島(Korean Peninsula)の南北軍事境界線上にある板門店(Panmunjom)で1日、共同警備区域(JSA)の韓国側の一般公開が再開された。

 韓国と北朝鮮はJSAの非武装化を進めるため、一般公開を昨年10月に一時中断していたが、銃器や監視所が撤去されたことを受け、昨年の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長による初会談から1年になるのに合わせて再開された。

 両政府は当初、見学の完全再開と、JSA内の自由往来に合意していた。しかし朝鮮戦争(Korean War)休戦時の1953年から非武装地帯(DMZ)の監視に当たってきた米国主導の国連軍(UN Command)の賛同が得られていないことから実現には至らず、結局韓国政府は、自国側のみの公開再開を決めた。

 板門店は韓国および北朝鮮市民に人気の観光名所。再開初日となった1日には、韓国側からは学生や観光客ら約80人が訪れた。(c)AFP/Claire LEE