【5月1日 AFP】ベネズエラで自宅軟禁下に置かれていた野党指導者レオポルド・ロペス(Leopoldo Lopez)氏が4月30日、首都カラカスにあるチリ大使館に身を寄せた後、スペイン大使館へ移動した。チリのロベルト・アンプエロ(Roberto Ampuero)外相が明らかにした。

 チリの首都サンティアゴでアンプエロ外相が語ったところによると、自宅軟禁から解かれたロペス氏は、妻と息子3人のうちの1人とともに「チリ政府の外交的保護の下」、来客として大使館に受け入れられた。3人とも亡命を望んで大使館を訪れたわけではなかったという。

 後にアンプエロ氏はツイッター(Twitter)で「スペイン系のレオポルド・ロペス氏と(妻の)リリアン・ティントーリ(Lilian Tintori)氏は、スペイン大使館へ移った」「両氏は個人的にこれを決断した」と発表した。

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領と対立する主要な指導者であるロペス氏は、2年間の自宅軟禁の末、30日に姿を現し、軍兵舎前で少数の兵士が行っていたマドゥロ政権打倒デモで、野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)氏と合流した。

 ロペス氏は2014年、マドゥロ政権に対する暴力的な抗議運動を扇動したとして訴追された後、禁錮14年の刑を言い渡され、2017年に刑に服していた。(c)AFP