【5月1日 AFP】2020年米大統領選へ向けた民主党候補の指名争いで、バラク・オバマ(Barack Obama)政権下で副大統領を務めたジョー・バイデン(Joe Biden氏(76)が最有力候補となっている。米CNNが4月30日に発表した世論調査で明らかになった。

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 民主党の候補指名争いは20人が名乗りを上げる乱立状態だが、CNNの調査によると、バイデン氏は民主党員および同党寄りの有権者合わせて39%の支持を得て、その他の候補者を引き離している。前回3月の調査よりも支持率は11%伸びている。

 2番目につけたバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員でも支持率15%で、バイデン氏との差は大きい。また急進的なエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員、インディアナ州サウスベンド(South Bend)市長で若手のピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏、テキサス州選出の下院議員だったベト・オルーク(Beto O'Rourke)氏の支持率はそれぞれ8%、7%、6%との結果が出た。

 バイデン氏は先週、選挙活動を開始。30日には民主党予備選の初戦となるアイオワ州で2日間の初遊説に乗り出した。

 バイデン氏はキニピアック大学(Quinnipiac University)が行った調査でも、民主党員および民主党寄りの有権者から38%の支持を得てトップとなっている。同調査では以下、ウォーレン氏が12%、サンダース氏が11%、バティジーグ氏が10%の支持率となっている。

 しかし、CNNの世論調査からは、来年2月の民主党予備選開始まで、まだ時間があると有権者が考えていることがうかがえる。回答者のうち、現在支持する候補者に投票すると答えたのはわずか36%で、64%は心変わりするかもしれないと答えている。

  CNNの世論調査は1007人を対象に世論調査会社SSRSが実施。キニピアック大学の調査は、民主党員および民主党寄りの有権者419人を含む全米の有権者1044人を対象に実施された。(c)AFP