【5月1日 AFP】サーフィン界のレジェンド、サニー・ガルシア（Sunny Garcia、ハワイ）が、米オレゴン州ポートランド（Portland）市内の病院へ搬送され、集中治療室に入っていることがワールド・サーフ・リーグ（WSL）から発表された。自殺未遂だと報じているメディアもある。

　ガルシアは6度のトリプルクラウンを達成しているサーフィン界の象徴的存在。WSLはツイッター（Twitter）に「とても残念な知らせがある。現在、サニー・ガルシアがICUに入っている」「彼は水の中でも、外でも常に偉大なチャンピオンであり続けてきた。非常に厳しい時を過ごしているサニー、そして彼の愛する人々に祈りをささげる」と書き込んだ。

　病院へ搬送されたのは4月29日とされており、芸能情報サイト「TMZ」は自殺を図ったと報じている。入院の知らせに対し、SNSでは多くのメッセージが寄せられ、こちらもスター選手のケリー・スレーター（Kelly Slater、米国）は、ガルシアと一緒に笑顔を見せている写真をインスタグラム（Instagram）に投稿した。

　ガルシアはハワイで生まれ育った49歳。1986年に高校を中退してプロサーファーになると、以来数十年にわたって活躍。2000年にはWSLの年間王者に輝き、史上2人目となる生涯獲得賞金100万ドル（約1億1100万円）超えを達成したプロサーファーにもなった。

　その一方で陸の上での生活は順風満帆とはいかず、2007年には脱税で禁錮3月の判決を受け、そして2014年にはうつに苦しんでいることを明かし、インスタグラムにこう書き込んでいた。

「うつのことは冗談でもなんでもない。目を覚ましたときには頑張るぞと思うんだが、2、3時間後には気分が落ち込んで、一体どういうことかわけが分からなくなっている」「そうした気持ちになる理由がないから、自分でも何がいけないのか分からない。ここ2年はそういった状態なんだ。だから同じ感覚に苦しんだ人たちの話をぜひ聞かせてほしい。そうすれば対処法が分かるはずだ」 (c)AFP