中国「一帯一路」、構想の現状と今後の見通し
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■道路と港湾
パキスタンでは、中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のカシュガル(Kashgar)とパキスタンのアラビア海に面したグワダル(Gwadar)湾を結ぶ中国・パキスタン経済回廊(CPEC)の整備が議論を呼んでいる。
CPECは、ペシャワル(Peshawar)からカラチ(Karachi)を結ぶ全長392キロの高速道路の他、グワダル湾湾岸に空港、病院などを整備する予定で、年内に完成する見通しだ。
グワダル湾の整備により中国は、マラッカ海峡(Malacca Strait)を通過せずに、中東により安全にアクセスできるようになる。
この経済回廊は、ギルギット(Gilgit)とバルチスタン(Baltistan)というカシミール(Kashmir)地方でパキスタンが実効支配する地域を通っているため、インドは警戒を強めている。(c)AFP