【4月30日 AFP】2016年米大統領選へのロシアの介入疑惑に関する捜査責任者にロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官を任命し、政治的な介入からモラー氏を保護した米司法省のロッド・ローゼンスタイン(Rod Rosenstein)副長官(54)が29日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に辞表を提出した。ローゼンスタイン氏は5月11日付で退任する。

 トランプ大統領は2017年5月、ロシア疑惑の捜査に反発し、連邦捜査局(FBI)長官だったジェームズ・コミー(James Comey)氏を解任。ローゼンスタイン氏はその直後に、同疑惑の独立捜査を指揮する特別検察官にモラー氏を任命することを電撃発表し、世間を驚かせた。

 ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官(当時)がすでに捜査監督から身を引いていたことで、ローゼンスタイン氏は事実上、ホワイトハウスの圧力からモラー氏を守る唯一の盾となる人物だった。

 ローゼンスタイン氏は昨年の時点で、モラー氏の捜査報告書が発表された後に退任することを明言していた。(c)AFP