【4月29日 AFP】トルコ政府筋は29日、当局が10日前に拘束したアラブ首長国連邦(UAE)の情報員とみられる男が、刑事施設内で自殺したと明らかにした。

 半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、男はトルコ最大の都市イスタンブール郊外のシリブリ(Silivri)にある刑事施設で、首をつった状態で死亡しているのが見つかった。トルコ司法省の情報筋はAFPに対し、報道内容を事実だと認めた。

 この男は、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が昨年イスタンブールにあるサウジ総領事館内で殺害された事件への関与を疑われ、やはり情報員とみられる別の人物とともに拘束されていた。

 アナトリア通信によれば男はUAE国籍で、「軍事的、政治的、国際的な情報活動」に関与したとして正式起訴されていたという。

 トルコは、同盟国カタールがサウジ、UAEなどから「テロやイランを支援している」として外交関係を断絶された問題をめぐり、両国と微妙な関係にある。(c)AFP