【4月29日 AFP】ロンドン・マラソン(London Marathon 2019)は28日、英ロンドンで行われ、男子の部ではエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)が世界歴代2位となる2時間2分37秒で優勝し、最多4回目の大会制覇を果たした。

 リオデジャネイロ五輪金メダリストのキプチョゲは、2018年のベルリン・マラソン(45th Berlin Marathon)で2時間1分39秒の世界新記録を樹立しているが、今回のタイムはそれに次ぐ記録となった。

 2015年と2016年、2018年にこの大会を制している34歳は、22キロメートル過ぎで前に出ると、貫録の走りでモジネット・ゲレメウ(Mosinet Geremew)とムレ・ワシフン(Mule Wasihun)のエチオピア勢を2位と3位に抑えた。

 マラソン12戦で11勝目を挙げたキプチョゲは、英BBCに対して「大会を通じた(慈善団体への)寄付金が10億ポンド(約1442億円)を超えたその日に、ロンドンの街で4回目の優勝を果たし、歴史をつくることができてうれしい」「ロンドンのファンは素晴らしく、そのスピリットが背中を押してくれた」と話した。

 一方、レース前にエチオピアの伝説的長距離ランナーとして知られるハイレ・ゲブレセラシェ(Haile Gebrselassie)氏との騒動があったモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は上位勢についていくことができず、5位でフィニッシュした。

 女子の部では、昨年準優勝のブリジット・コスゲイ(Brigid Kosgei、ケニア)が2時間18分20秒で優勝。25歳と67日での優勝は女子の部では最年少記録となった。(c)AFP