【4月28日 AFP】スリランカのキリスト教会3か所と、高級ホテル3か所で相次いで発生した連続爆発事件から1週間を迎えた28日、同国のローマ・カトリック教会の指導者は、事件について「人間性への侮辱」と非難した。

 新たな攻撃へ懸念が続く同国ではすべての公開礼拝が中止される一方、コロンボ(Colombo)大司教のマルコム・ランジス(Malcolm Ranjith)枢機卿は内輪でミサを執り行い、その模様がテレビで生中継された。

 ランジス枢機卿はミサの冒頭、253人が死亡、500人近くが負傷した連続爆発事件を受けて、国の平和と連帯を呼び掛けた。

 同枢機卿は「21日に起きたことは、大いなる悲劇であり、人間性への侮辱だ」とし、すべての犠牲者に敬意を表する印として、他者に親切心を示すよう、信者らに促した。

 さらに、「この国において、分断なく、平和と共存、相互理解が実現するよう、われわれは祈る」と話した。

 被害を受けた聖アンソニー教会(St. Anthony's Shrine)では、武装した兵士と警察官が警戒に当たる中、自爆攻撃が起きた時間に鐘が鳴らされた。教会の時計塔の時計の針は、8時45分で止まったままとなっている。(c)AFP