【4月28日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2019)は27日、シングルス準決勝が行われ、11度の大会優勝を誇る第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は4-6、4-6で第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れ、決勝進出を逃した。

 ナダルは第2セットの最終ゲームで3本のブレークチャンスを生かせず、昨年の全仏オープンテニス(French Open 2018)決勝で勝利したティエムに敗北。ATPツアーでは最多となる同一大会で12度目のタイトル獲得はならなかった。また、ナダルがバルセロナ・オープンの準決勝で敗れるのは今回が初めて。

 同じく11度の大会制覇を誇る前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)でも、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に敗れて4強止まりだったナダルは「自分のプレーには満足している。(ここ数試合で)初めて力を出せた」「負けはしたけど状況はポジティブ。彼(ティエム)を祝福したい。選手としてだけでなく、一人の人としても素晴らしい」と語った。

「きょうはいいレベルでプレーができた。まったく戦えなかった前週から大きく改善できた」「試合を楽しめたし、自分が望む感覚のテニスができている。ハッピーだし、自信はある」

 昨年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)だけでなく、2017年のバルセロナ・オープンでも決勝で苦杯をなめた雪辱を果たしたティエムは次戦、第4シードの錦織圭(Kei Nishikori)を6-4、3-6、7-5で破った第7シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)とタイトルを懸けて激突する。(c)AFP/Bill SCOTT