【5月29日 Xinhua News】「すべてはうまく進んでいる。地元政府は一貫してこのプロジェクトを支持しており、とても良い協力関係にある」。中国貴州省(Guizhou)で開催中の2019中国国際ビッグデータ産業博覧会で、米アップル(Apple)のバイス・プレジデント兼大中華圏マネジング・ディレクターのイザベル・ゲ・マヘ氏はこのように述べ、同社にとって中国初のデータセンターの進捗(しんちょく)状況を説明した。

 アップルは2017年、貴州に10億ドル(1ドル=約110円)を投じ、iCloud中国(貴安)データセンターを建設すると発表した。同時に、雲上貴州大数据産業発展有限公司を中国内地でアップルのクラウドサービスを運営する唯一の協力パートナーとすることを決めた。今年3月1日に着工してから、データセンターの建設は着々と進み、現在はメイン施設「データビル」の建設中だ。

 完成後、同データセンターは中国初の再生可能エネルギーを100%利用するデータセンターになる。ゲ・マヘ氏によると、製品とサービスにおけるイノベーションで世界を変えるとともに、美しい山河やわれわれの地球も守っていくためだという。

 アップルは2018年、貴州省、四川省(Sichuan)、青海省(Qinghai)などの就学前の子どもに対する教育と職業教育のデジタル化プロジェクトにあてるために、中国発展研究基金会に2500万元(1元=約16円)を寄付した。「アップルはデジタル革新の能力を通じ、大勢の子どもと若者に教育を受ける機会を提供することで、彼らが独自のイノベーション能力を獲得することを支援したい」と、ゲ・マヘ氏は語った。(c)Xinhua News/AFPBB News